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2022年度さ~くる年間テーマ “Imagine”

昨年度もコロナの影響で活動ができなかった期間があった分、年度末は濃密なスケジュールでしたが、そのプロセスと活動を通して“みんな”が“Join”を体感できたことは本当にうれしく、感謝しています。その「空気や風土」をつなげながら「あしたを描きカタチにしていく」ための今年度のテーマは“Imagine”です。“Imagine”には、「想像する・心に描く・推測する・思う・心の中で形作る」などの意味があります。


 皆さんは、メンバー(以下“人”と読み換えても通じます)と過ごす中で、その言動に戸惑ったり、関わり方に悩んだことはあるでしょうか?まず、そういう思いを持てることに大きな意味があり、「流さないでほしいこと」です。それは、メンバーと触れ合い・感じられなければ、そのようなことは思わないからです。その上で「それからどうするか」がたいせつで、見える・聞こえる言動だけではなく、そのメンバーの「言動の理由や背景」や「これからの行動や反応」を“想像”しながら向き合えるかどうかで、メンバーの「3安(安全・安心・安定)」も大きく変わってきます。そのためには、まず「いっしょに過ごし(共有体験)」、「心の声を“きく”」ことです。


“きく”には字に表されているように次の3種類があり、①“聞く”は「耳」できく=聞こえてくる(Hear)で、自然にメンバーから出ている言葉を「キャッチ」すること。②“訊く”は「口」できく=尋ねて汲み取ろうとする(Ask)で、まだ出ていない声をきける(出せる)ように働きかけること。③“聴く”は「耳」「目」「心」を「+(合わせて)」きく=(Listen)で、全身を傾けて感じ・想うこと です。「“その時”の“その人”に応じた①→②→③の流れ」の中で、求めていること・足りないもの・抱えているものなどに対し“同情/許容”ではなく“共感/受容”することが「信頼関係」を育むことにつながります。その“同情/許容”と“共感/受容”の違いは、「やさしさや思いやり-すなわち“想像力”と“行動”」があるかどうか ではないかと思います。

「Imagine」と言えば、ビートルズのメンバーでもあったジョン・レノンと妻のオノ・ヨーコが作った世界的に有名な歌がありますが、その歌の最後は以下のような歌詞になっています。


Imagine no possessions I wonder if you can No need for greed or hunger A brotherhood of man Imagine all the people Sharing all the world 想像してごらん 何も所有しないって あなたなら出来ると思うよ 欲張ったり飢えることも無い 人はみんな兄弟なんだって 想像してごらん みんなが 世界を分かち合うんだって... You may say I'm a dreamer But I'm not the only one I hope someday you'll join us And the world will live as one 僕のことを夢想家だと言うかもしれないね でも僕一人じゃないはず いつかあなたもみんな仲間になって そして世界はきっとひとつになるんだ


この歌は、奇しくも僕が生まれた1971年に発表され50年余りの歳月が経ちましたが、“現実”はウクライナ侵攻のように未だ“Imagine”に込められた願いは叶ってはいません。しかしYou may say I'm a dreamerですが、さ~くるも「“みんな”がしあわせな世界」のために“現実”を“実現”に転換することを目指し、“みんな”が互いを想い、それを伝え合いながら行動していくことを積み重ねています。なぜなら、それは限られた人や時しかできない「特別なこと」ではなく「いつでも・誰でも・自分なりに出来ること」で、それぞれが居る場所で広げていけるからです。


オーストラリアの心理学者ヴィクトール・フランクルがナチスの強制収容所での経験を基に著した「夜と霧」という本の中で【与えられた事態に対してどういう態度をとるかは、誰にも奪えない、人間の最後の自由である】と述べています。さ~くるの活動でもそれぞれの人生の中でも、大変な事もあるでしょう。その時に「事態をどう受け止め・どう行動するか」によって、状況や「出来事の意味」は変わります。“自由”であれるかを左右する態度や行動は「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」です。「しあわせな世界」、そして「“みんな”が想いや夢を叶えている姿」を“Imagine”しながら、ひとつひとつ“具体的な行動”を起こしていきましょう☆


2022.04.01 アボジ

「体験楽習クラブ さ~くる」代表

吉田 伸吾

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