2018年 新年のご挨拶
<2018年 新年のごあいさつ>
新年 あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。
2017年も運営としては依然として厳しい状況でしたが、皆様のご理解とお支えのおかげで、今秋で13周年を迎えられることを心より感謝申し上げます。今年もボランティアリーダーの多くが新成人を迎えますが、彼らが小学校入学の頃から歩み続けてきたことを思うと、「さ~くる」もまた、「次のステップ」に向けて進んでいければと考えています。
昨年末に今年もスキー・雪あそびのキャンプを実施しましたが、そのときにある小学生の男の子が、「スキーをうまくなるためにたいせつなのは、つよいHeart(勇気)と、バランスと、みんなのチカラを合わせることだね。」と言っていました。“実感”から出てきた真理ですし、スキーに限らず、「自他ともにしあわせに生きる」うえでたいせつなことだと思います。
今まで出会い、いっしょに過ごしてきた多くの子ども・若者たちの中で、不安感が強く、毎日のように連絡がある人に共通している傾向は、「自分で状況や自分自身をコントロールできず(もしくはしようとせず)に、原因や解決を他の人や事に委ねてしまう」ということです。
スキーでも、恐怖心や不安感から「後傾(体が反って後ろに重心がいくこと)」になると、板が浮くため余計にスピードが出て、コントロールが効かなくなってしまいます。同じように、自分の生活・人生であるにもかかわらず「(スキー板に)自動的に滑らされている」ような感覚であれば、何処に向かうのか止まれるのかも分からずに不安になるのも無理はありません。
そうならないためには、「つよいHeart(勇気)」を出し、重心を「前(未来)」に置いて「自ら動く」という意味での“自動”で、「自らの意志で 主体的に滑る(進む)」ことが必要だと思います。また、そういう心持ちになるためには、自分自身の心身や生活のまた自他の想いや環境の中での「バランス感覚」を持てることもですし、「みんなのチカラを合わせる」ことができるように、「依存」や「他の人次第」ではなく、他の人を「信頼」して、お互いに支え合えるような関係や機会を創っていくことがたいせつだと思います。その中でこそ、自分自身も「信頼」でき、それぞれが本来持っている「前(未来)に飛び込む・踏み出す勇気」も出せるのではないでしょうか。
ひとりひとりが「自分がいまいる場所」の中で、自分自身の手で“舵”を取りながら、「自身とたいせつな人たちが互いにしあわせであれる航路(みち)」を見出していける一年にしていきたいと思っています。
皆様、本年もよろしくお願いいたします。
2018年 1月3日
体験楽習クラブ さ~くる 代表 吉田 伸吾(アボジ)